ビッグモーターに何があった?世間を騒がせる不祥事の真相をわかりやすく解説
2023年7月、ビッグモーターの不祥事が世間を騒がせています。
連日のように、社長交代や街路樹が枯れているなど、様々な関連ニュースが報道されて世間に衝撃を与えています。
しかし、ニュースを聞いてもよく分からない人も多いようなので、ビッグモーターの不祥事について分かりやすくまとめてみました。
ということで本記事の内容はこちら
- ビッグモーターに何があった?世間を騒がせる不祥事の真相をわかりやすく解説
- ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れる
- ビッグモーターの今後の動向を予想
それでは見ていきましょう。
ビッグモーターに何があった?世間を騒がせる不祥事の真相をわかりやすく解説

結論を先に書くと、ビッグモーターの不祥事の真相は『保険料の水増し請求』です。
詳しく見ていきましょう。
保険料の水増し請求とは?
保険料の水増し請求とは、お客様から持ち込まれた車の壊れている箇所を増やすなどして、保険会社から支払われる保険料を多く受け取る不正です。
本来であれば
1.事故で車が壊れたので修理工場に持って行く
2.車の所有者と共に壊れている箇所を確認
3.修理
4.費用を保険会社に請求
5.保険会社が修理工場に代金の支払いをおこなう
6.車の所有者に車が帰ってくる
7.修理に掛かった費用に応じて車所有者の保険料が上がる
水増し請求の場合
1.事故で車が壊れたので修理工場に持って行く
2.車の所有者と共に壊れている箇所を確認
3.故意に車を壊して修理箇所を増やす
4.修理
5.費用を保険会社に請求
6.保険会社が修理工場に代金の支払いをおこなう
7.車の所有者に車が帰ってくる
8.修理に掛かった費用に応じて車所有者の保険料が上がる
このように、故意に車を傷つけて修理箇所を増やし、修理代金を多く請求していることが問題です。
車の持ち主は気づくことができない理由
車の所有者が、傷をつけられ、修理費を水増し請求されていることに気づくことは非常に難しいでしょう。
保険という性質上、所有者自身が修理費用を直接払わないことが多く、少しくらい修理費が高額になってもいちいち文句を言う人がいないのが現状です。
まさか、自分の車に傷をつけられているとは夢にも思っていないでしょう。
具体的な水増し方法
現時点で分かっている方法を以下にまとめています。
- ゴルフボールを靴下に入れて振り回して損傷範囲を広げる
- 不要な部品の交換
- タイヤに穴を開ける
- ドライバーでひっかく
- ローソク、サンドペーパーで擦り傷をつける
- バンパーを力ずくで押し込み、フェンダーに干渉傷をつける
保険料の水増し請求額は4,995万円
調査をおこなった修理件数のうち44%で不正があったとみられていて、数にして1,275件、水増し金額は一台あたり約39,000円で総額4995万円に上ります。
さらに実態は、これよりも多いと予想されています。第三者による調査を新たにおこなうとのことなので、今後さらに増えていくことは確実でしょう。
ビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れる

保険料の水増し請求に続き、ビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れているという問題が明るみになりました。
このように、以前から生えていた街路樹がビッグモーターが出来ると数年で枯れてしまっています。
グーグルマップを使えば簡単に特定できることが分かり、全国で報告が相次いでいます。
ビッグモーターはなぜ街路樹を枯らしたのか?
街路樹を枯らした理由は、道路から展示車を見やすくするため。
方法は街路樹や植え込みに除草剤を撒くという方法です。
ニュースが報道されてからはSNSなどで報告が相次ぎ、2023年7月29日ビッグモーターは除草剤を使用したことを認めました。
何があった?ビッグモーターの虚偽の自動車保険契約とは?

2023年7月30日、ビッグモーターが虚偽の自動車保険契約をおこなっていることが分かりました。
虚偽の自動車保険契約って結局何があったのか分からない、という人も多いと思います。
具体的には展示車など本来保険に加入する必要のない車に、所有者がいるかのように偽り、任意保険に加入するというものです。
何が悪いの?と疑問に持つ人もいると思います。ですが、実際に使用しない車の任意保険に加入することにより、ビッグモーターは保険会社から販売手数料をもらうことになり、保険業法違反になる恐れがあります。
つまり、ビッグモーターは保険契約を結べばもあらいだし
ビッグモーター今後の動向を予想

最後にビッグモーターの今後について予想してみましょう。
保険代理店業から撤退で経営が厳しく
2023年7月31日、金融庁がビッグモーターに対し保険業法に基づいて報告を求める命令を出す方針を固めているとの報道がありました。
もし問題が発覚すれば、ビッグモーターは保険代理店資格が剥奪される可能性があります。
そうなれば、ビッグモーターは200億円近い収入保険料を失うことになり、会社経営が厳しくなることが予測されます。
規模縮小は不可避か?
連日の報道でビッグモーターへの信用が無くなっていることは明らか。
一度失った信用を取り戻すのは、時間と労力がかかります。
全国に店舗を構えるビッグモーターは、店舗の維持費だけでも大変な金額になるでしょう。
保険代理店業に加えて、本業の中古車販売業、自動車整備業にも影響が出てくれば、閉店する店舗が増えることが予測され、店舗数も減っていくのではないでしょうか。
今後の動向に注目
今後、さらなる調査が進み新たな事実が明るみに出ることも予想されます。
長年ビッグモーターを利用されている人も、ニュースの動向をしっかりと確認して、ビッグモーターを利用する際の参考にしてみてください。
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